アンコールワット
アンコールワットは「寺院の都」の意味で、カンボジアにあるアンコール遺跡の一つである。クメール建築の頂点に立つものであるが、周辺には他にも多くの遺跡が林立し、アンコール遺跡群と呼ばれている。12世紀前半に、アンコール王朝のスーリヤヴァルマン2世によって建設されたが、三十年余の歳月を費やし、ヒンドゥー教寺院として建立された。1431年頃にアンコール王朝が衰退すると一時は忘れ去られるが、19世紀になってフランス人によって世界に紹介されたことにより、再び神秘の文化は脚光をあびるようになった。1632年には、日本人の森本右近太夫一房が参拝した記録も残されている。」「ここに仏四体を奉るものなり」、「御堂を志し数千里の海上を渡り」と壁面に墨書きを残して来たのである。大昔の出来事ゆえに、文献的に扱われているが、現代で言えば「落書き」となってしまうのである。独自の洗練された造形美を持つ、これらの遺跡群とその彫刻は1992年にユネスコの世界遺産に登録された。