インカ帝国

インカ帝国は、ペルー南部のクスコを中心に、15世紀~16世紀にかけて南米アンデス地方に栄えた国家である。最盛期には、80の民族、1000万人の人口をかかえ、16世紀にスペインに侵略されるまで続いた。巨大な石の建築や織物などの遺物などの面を評価した場合にはインカ文明と呼ばれることもある。ヨーロッパの技術が伝わるよりも前から、金などを精錬する技術を持っていた。1527年、王と有力後継者が、病で相次いで死去。近親結婚によって生まれた一族による世襲政治を主体としていた。皇帝は神の化身としても考えられおり、血筋が汚されると言う理由で交雑することを拒んでいた。税金の代わりに、農産物などを国に献上し、物々交換によって経済活動を行なっていたため、貨幣は用いられなかった。アンデス高原地帯を中心に栄え、驚異的な高山都市を形成していった背景には、農耕に適した気候条件に恵まれていたことが挙げられるだろう。